Nothing but Music

音楽、酒、旅行、野球、サッカー

[地震]電力とかに対する考え
昨日の余震が起こる前は、東電や原発について話をしていました。
雑駁で殴り書きですがこんな感じ。

原子力をコントロールできない無能国家と地域独占企業
海外のメディアは、地震が落ち着いた後はこの見方をしているということが、
twitterなどで流れています。
現状このような見方をされてもある意味仕方がないという思いがありますし、私
自身、少なからず同じ思いでもあります。
結果だけ見れば、官邸も東電上層部もリスクマネジメントができていない。
原発関連だけでなく、計画停電も含めて対応は後手後手だし、情報開示も不十分
な状況は事実。
これは、たたかれてもしっかりと受け止めて真摯に対応しなければいけない。

原子力=核をコントロールできる技術がない。リスク管理もできない。なんの宣
言もなく放射能に汚染された(という日本語は正しいのか??)水を海に流す。
とくに一番最後の、地球人の共有財産である海を汚したことへの批判が強い。あ
る種のテロ国家なんて言葉も飛び交う。
ひとまず、事実としては日本の海産物や農産物は輸出規制を掛けられ、不買運動
も含めてその他のあらゆるものが輸出されても買われない事態は避けられないで
しょう。

それを避けるためにも、情報は公開し、やれることを全力でやっていく必要があ
ると思います。

あとは、原発の避難地域については、拡げる判断を早急にしてほしい。

たぶん、東電社員や保安院の人は、経済被害を避けるために一生懸命計算して範
囲をできるだけ狭くしようとしてくれていると思う。
上司なら部下を信じたいから、その数字を使いたいだろうけど、今見えているリ
スクしか織り込めない計算しかできないのだから、いろいろな検討や事実確認は
必要だとは認識した上で、部下を裏切ってでも勇気ある判断をお願いしたい。

原発の現場で作業している人、本社の人、上層部含め東電の人、超がんがれ!
官僚、政治家、枝野長官、菅首相も超がんがれ!
■電力について
実は私は、大学時代の就活で第一志望として東京電力東京ガスにいきたいと思っていました。
当時は株価がひどい状況で安定を求めていたということもありますが、これからの時代はエコだ、エネルギー問題だと思っていたので。
特に興味があったのがコージェネレーションでした。
で、電力会社はわかるとして、なぜガス?と思う人も多いですが、ガス熱を利用して発電したりとかというのが注目されていたのです。
詳しくはwikiなどをご参照いただきたいのですが、コジェネは排熱を利用して動力・温 熱・冷熱を取り出し、総合エネルギー効率を あげる手法です。
火力発電は化石燃料の枯渇を叫ばれ、原子力は小さなコストと資源で大きなエネルギーを得られますがリスクが高い。
そういった中で電力需要を満たすために、いろんな発電方法を組み合わせてリスク分散すると同時に、ひとつの資源から多くのエネルギーを効率的に取り出すこ とができないかと。

電力量は、経済の拡大に比例して必要です。というより、経済の拡大は確保できる電力量に比例するとも言えると思います。
エネルギーを制すものはすなわち経済を制す。特に電気は不可欠なエネルギーです。
これをマネジメントできる会社に入りたい。というのが志望理由でした。

会社説明会に行った印象では、どの会社よりも(私が今勤務している会社も親方日の丸な会社ですがそれ以上に)東京電力は官僚的な印象を受けました。
東大閥であり、縁故採用が大手を振っているという話も聞いていました(事実はわかりませんが)しね。

原発がこんな事態で、いまさら「俺は原発反対だったんだよ」とか忌野清志郎サマータイムブルースをことさらに取り上げる人が多いですが、私は当時の原発 推進は不可避だったと思います。

米ソ対立の中で核保有をしない日本が、合法的に核開発するには原発を持つしかなった。
経済拡大する中で、資源がない日本が膨大な電力需要を確保するため、リスク分散としてもいずれ枯渇する化石燃料を基にした火力発電だけに頼れない現実。
推測ですが、このあたりは簡単に想像できます。

自民党原発推進がたたかれたり、ニュースは福島から非難する人の「東電に裏切られた」というコメントだけスクープしますが、多くの補助金が現地に落ちて いてそれで生活していることは誰も言わないのでしょうか。
沖縄から米軍基地をなくすと、沖縄経済が崩壊するといわれているジレンマと同じことが、ここでもきっと起こっているはずなのです。

じゃあお前の主張はなんだというと、今までのことよりこれからのこと。
原子力を目指せる国家に近づいていく必要はあると思います。
1.原子力についてはリスクを減らし、より安全に管理できるようにする(場所を分散する、地盤の強いところに作る(のがいいかは別として)など)
2.脱原子力へのロードマップを示す。今使っている電力量がどれくらい、どこまで減らせば原発が何基減らせて、それをいつまでにどう実現するかを決める。
3.電力をマネジメントする。もしかしたら日本中の電球をLEDに替えるだけでも数%落ちるかもしれないと思うのは私だけ?家計や企業に対し、税制やそれ こそエコポイントで同じ経済活動を維持しつつ総電力量を下げる投資を促す。一番いいのは電力を見える化し、どれだけ削減できたかの実績を把握できるように すること。
年度がしまり、決算発表が開始される6月。夏は電力不足が心配の種になるころです。そんなときに発表会見で「当社は利用する全電力を見える化し、20%削 減させます」なんていったら、私はそこの会社の株を買うよ、絶対。
たとえば各家庭に太陽光パネルをつけることを義務付けてもいいし、もしくはつけた家は固定資産税優遇とかしてもいいじゃない。で、家で自家発電した電気を 優先的に使うとか。
今回明らかになったのは、東電がこけるとと家庭も企業も自家発電機がない場合は電気が全滅するということ。
大切なライフラインである電気が失われるリスクを分散するために、最低限自家発電できる要素を持つ、しかも資源(≒化石燃料)にたよらないクリーンな方法 で、というのも大事なのでは。
ま、東電の売り上げはおちるけど。

電力会社は不思議な会社で、たぶん唯一自社製品の買い控え(=節電)をCMとかで大々的にお願いする企業なんだよね。