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郵政公社民営化をオモフ

月曜日にいわゆる郵政民営化法案が参議院で否決された。


で、小泉総理の強い信念で衆議院は解散され、総選挙が行われる。
まぁた金がいろんなところで使われるんだろうな。選挙ってお金かかりますから。新人議員には辛いだろうに。
でも裏を返せば支出が増える分、GDPや株価にも貢献するのだろうか。わからん。


で、民営化議論。
結論から言うと民営化には賛成。ただ見えない部分が余りにも多いので判断材料がないなかでなんとなく、というのは否めない。議論もし尽くされたとはいえないし、政治パフォーマンスの道具として扱われている一面も否めない。


私自身は学生時代に経済学的視野から道路公団民営化についてお勉強してたし、今は民営化された会社で働いているということもあって、なかなか見逃せない話題だ。


ただ郵政にはあんまり明るくないので、どんな財務状態で回っているのか謎である。
いわゆる郵政の3事業というのは「郵便、郵貯簡保」の3つを指すが、どの部門が黒なのか赤なのかわからない。


ただなんとなく、全体的に赤字なんではないかと。


1.郵便部門
郵便は全国届けるユニバーサルサービスである。北海道だろうが、沖縄だろうが、大島だろうが、ほとんど無人島なところだろうが、人が居るところ届ける・・・気がする(具体的な定義は調べてないのでわかりまへん)。郵便の値段を考えると、あの値段で原価をペイできているのか非常に謎。

2.郵貯部門
かつては高利率で人気を集めていた記憶がある(ガキだったので記憶がない)。
ただこの低金利のご時勢で金利も低くなっている。だって高いと民業圧迫って言われるし、そもそも逆ザヤのリスクがでかい。

で、内実だが、ちゃんと運用できているのか謎。単独で切り離したときにちゃんと運営できるのだろうか。運用状態が若干見えないのが不安。公開されてたり、きちんと言及されてる資料やホームページがあれば誰か教えてください。
っていうかこの部門の存在自体が民業圧迫といわれているわけで。その理由は半端じゃない貯金額(200兆円以上)。個人資産が400兆とか言われている半分はここに眠っているわけです。民営化によってこの辺りがどう影響を受けるのでしょう。皆で解約したりしてみると楽しいかもしれません。

また、後述する理由で郵貯は財政的に大事な役割もあります。


3.簡保部門
まったく予備知識がないんで謎。
収支も不明。ソルベンシーマージン比率なんかだしちゃいないっすよね?
かつて就活で保険も数社うけたけど、全然仕組みわからないまま受けてたからなぁ。

ちなみに簡保郵貯と同様に大事な役割があります。


・・・
というわけで財務体質は謎。ホントに民営化していいの?大リストラとかあったりして(笑)それはウチの会社もやってるからありえる話だ。ただそのおかげでありえないくらいモチベーションが下がってるわけですが。
あとは民業との共存やユニバーサルサービスについての言及があんまりされていないのが気になる。
民営化してコストをカットするのは非常に合理的だけれど、ビジョンを明確にし手段や理念をしっかり議論して欲しかった。それは民営化が動き出した後のインセンティブやモチベーションの維持につながるからである。政治の一介の道具として民営化が扱われないことをいまさらながら祈っている。



●大事な役割(財政投融資の財源)

郵貯簡保の担う大きな役割、それは財政投融資の財源です。
財政投融資とは、社会資本整備や長期間の融資など民間では手掛けることが難しい事業へ政策的に資金を供給する仕組みです。

各種公庫や特殊法人に対する郵貯簡保で集まったお金を財務省の資金運用部に預託して,預託されたお金を特殊法人地方自治体などに融資しています。非常に額が大きいので第二の国家予算とも言われていました。ちなみにその使途は,国会の承認を得なくても良かったのです。

 郵政が民営化されるか否かにかかわらず,財政投融資にお金を回さないということになりました。 さて、これまで郵貯簡保で集まったお金を財務省に運用を任せていた訳ですが,それが駄目となると、それらのお金はどこへ行くのかということになります。
 多くは,市場を介して、国債の購入に充てられているようです。やっぱり国が使うようですが、この場合、国会の承認が必要となります。
 
 財政投融資は,特殊法人の無駄な事業に使われているという印象がありますが,学校・幼稚園・保育所・児童館・特別養護老人ホーム,デイサービスセンターなどの教育施設や福祉施設の建設にも使われていますから,「財政投融資=悪」ということではないと思います。

 これらの財源が断たれるという議論もあんまりされずにここまで来ちゃいましたが、良いんですかね・・・。